研究課題/領域番号 |
15K17125
|
研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
小山 健太 東京経済大学, コミュニケーション学部, 准教授 (50645025)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 組織コミットメント / 尺度開発 / 組織行動 / 組織心理学 / 進取的行動 / 外国籍社員 / 異文化マネジメント / ダイバーシティマネジメント |
研究実績の概要 |
平成29年度は大きく3つの活動に取り組んだ。 1点目は、外国籍正社員を対象とした量的調査である。前年度までに実施したインタビュー調査にもとづき仮説を構築して量的調査を実施する予定であった。しかし、質問紙設計が想定よりも時間がかかってしまったために、年度内に完了することができなかった。そのため、平成30年度に継続して実施することにした。 2点目は、前年度までの研究成果の学会発表である。多国籍企業学会東部部会(平成30年4月8日開催)において、Cross-Cultural Learning: How Japanese Managers and Foreign Subordinates Learn from Each Other というタイトルで英語で発表した。また、前年度までの調査の過程で、外国籍新入社員を育成指導する上司の意識変容が大きいことが分かった。そこで、その観点からインタビューデータを質的に分析した結果を、2017年度組織学会研究発表大会において「ダイバーシティ・マネジメントにおけるリーダーシップ行動―PM理論の新展開―」というタイトルで発表した。 3点目は、前年度までの研究成果を社会に発信する活動である。具体的には、平成29年8月10日に「科研費研究セミナー2017 外国籍新卒社員と組織開発 ―日本型ダイバーシティマネジメントの検討―」というタイトルで無料の公開セミナーを開催した。セミナーでは、研究代表者である小山健太が研究報告をして、花田光世先生(慶應義塾大学 名誉教授)、Hendrik Meyer-Ohle先生(シンガポール国立大学人文社会学部日本研究学科 准教授)からコメントをいただいた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遅れている項目は、前述のとおり、外国籍正社員を対象とした量的調査(アンケート調査)についてである。 平成29年度に実施予定だったアンケート調査が遅延してしまった理由は、研究代表者の大学業務が想定以上に増加したことにより、研究時間を十分確保できなくなったこと、またアンケート設計において検討すべき内容が想定よりも多くあり時間を要してしまったことである。 なお、平成30年5月時点で、アンケート設計は終了しており、アンケートの依頼および回収が進行している状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
現在実施中の外国籍正社員を対象とした量的調査の結果を学術論文にまとめ、国内学会での発表や海外ジャーナルへの投稿を目指す。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、アンケート調査を年度内に実施できなかったためである。 補助事業期間延長承認申をして承認をしていただいているので、平成30年度に使用予定である。アンケート調査の実施に関する費用や、海外ジャーナルに投稿する際の英文校閲費などに使用する予定である。
|