本研究は地域連携を主眼においた地域ブランディング(プレイスブランディング)のモデルを構築することを目的としている。地域ブランド研究や人文主義地理学の研究に基づき、米国ポートランド市や瀬戸内の複数地域によるブランディングなどを調査対象とし、研究を展開した。 研究の知見は以下のとおりである。1.センスオブプレイス(場所の感覚)が言語化され、共有されていくことで人々の連携が広がり、行政単位に捉われないプレイス・ブランディングが展開されうること。2.プレイスブランディングの主体は行政にとどまらず、場所の意味付けに共感した人々や企業も含まれること。3.そのための交流の舞台の設定が必要であること。
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