本研究では、プライベートブランド商品の調達が流通業の国際化競争力にどの程度影響をあたえることができるのかを明らかにするため、日本と欧州における事例収集を行い、実証研究を行った。プライベートブランド商品は、消費者に対して差別化された商品を提供し、店舗に対する忠誠度を向上させるとともに、企業へより多くの利益をもたらす効果がある。 ただし、プライベートブランド商品の調達先企業が本国国内中心である企業と、調達先企業が本国国外に広がっている企業というように調達先は企業によって異なる。その結果、とりわけ国外出店の際に国際的な商品調達をする企業ほど国際競争力に優位があることが本研究から明らかになった。
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