研究課題/領域番号 |
15K17162
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
金 宰ウク 広島大学, 社会科学研究科, 講師 (50599264)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | プロジェクト / 業績評価 / マネジメントコントロールシステム / プログラム / 組織間マネジメント |
研究実績の概要 |
本研究は、プロジェクトマネジメントにおける管理会計の役割を、企業組織の事業プログラムとプロジェクト間の実行メカニズムの観点から明らかにするものである。そこで、本研究では、プロジェクト業績尺度と事業プログラムの業績尺度の関係を仮説検証から明らかにし、関連マネジメント・コントロールシステムの構築を試みる。 平成28年度においては、フィールド調査と文献サーベイから得られた知見の課題をしぼり、検討、総括することで研究をスタートした。 平成28年度前半では、文献調査と企業での聞き取り調査などから企業における事業ビジネスとプロジェクトマネジメント成熟度モデル間の関連がある程度確認できた。これの成果をもとにして、国内外学会における論文の投稿・公開で、一定の成果を明らかにした。 年度後半では、文献調査と専門家への意見収集、そして、それと同時に対象企業を選定して、海外(インドネシア)でのインタビュー調査を実施することで、アンケート調査のための仮説フレームワークを構築することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
関連研究領域の文献調査とフィールド調査を通して、一定の知見と仮説を立てることができた。得られた知見と先行研究から調査項目を抽出、アンケートを設計していきたい。アンケート調査においては、充分な仮説検証のためには、データの確保と回答率の向上が要請される。さらに、内容の厳密さと正確さの面においても、アンケート設計には充分に検討をして行いたい。そのために、アンケート実施に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得られた知見の課題と仮説を一層限定して、仮説検定型の質問表を作成して、検証をおこなう。また、事例調査については、業種毎に特徴のある企業を抽出して、フィードバック検証をおこなう。その上、分析結果の妥当性を固めて、できればより深い事例調査を行い、事業プログラムとプロジェクトマネジメント間のメカニズムを管理会計の観点から明らかにする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画がややおくれている。また、アンケート調査実施に時間がかかっている。
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次年度使用額の使用計画 |
アンケート調査を次年度中に実施する予定である。
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