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2015 年度 実施状況報告書

保守主義とのれんの減損損失計上に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 15K17172
研究機関追手門学院大学

研究代表者

宮宇地 俊岳  追手門学院大学, 経営学部, 准教授 (90609158)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード保守主義 / のれん / 減損損失
研究実績の概要

本研究は、保守主義概念を「条件付保守主義」と「無条件保守主義」とに分類したうえで、保守主義をめぐる近年の議論を整理し、保守主義をめぐる会計基準の動向が、企業ののれんの減損損失計上行動、および減損損失計上を用いた裁量的会計行動に与えた影響について、実証的に明らかにすることを目的とする。具体的な研究項目は、(1)保守主義の概念の変化、および会計基準への反映について、先行研究サーベイを通じて理論的な整理、(2)「(1)での変化」が条件付保守主義の具体的な会計行動の中で、のれんの減損損失計上行動にかかる部分に与えた影響の析出の2点である。本年度は、これらの研究項目のうち、(1)を明らかにする準備作業として、保守主義にかかる文献の渉猟を行った。具体的には、Basu [1997], Beaver and Ryan [2005] , Ball et al. [2013], Collins et al. [2014] などの代表的な論文をはじめ、内外の研究の整理を行った。次年度以降に、それらの成果を論文としてまとめる予定でいる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画では、平成27年度は、保守主義概念や保守主義をめぐる実証成果に関する文献整理を予定していた。その点、研究実績の概要の概要で述べたとおり、内外に理論研究や実証研究に関する文献レビューを進められている。今後の実証分析におけるリサーチ・デザインに影響を与える基礎的な作業ではあるが、ここで得られた知見をもとに、次年度以降の研究の進展の土台となると考えている。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、保守主義概念や保守主義をめぐる実証成果に関するレビュー論文の公表を予定している。また、のれんの減損損失計上に関する理論的・実証的な先行研究を渉猟し、本研究課題で検証すべき問題をより厳密な定式化とリサーチ・デザインの精緻化を図る。さらに、M&Aデータベースを購入し、検証サンプルの特定等、実証分析に向けたデータセットの整備を行う予定でいる。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度に購入を計画しているデータベースの金額が、平成28年度の支給額では不足するため、意図的に平成27年度の研究費を余らせたものである。

次年度使用額の使用計画

実証研究の性質上、データベースの購入が必要になると考えている。また、最新の研究成果を収集する意味で、内外の学会への出張旅費等にも使用する予定でいる。

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公開日: 2017-01-06  

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