地域外のサ高住の住み替えであろうと、地域内のサ高住の住み替えであろうと、サ高住という住居の特性とともに、移動や通信に関わるさまざまな事物の存在の有無が、ソーシャルキャピタルとの有意な連関を示した(ただし、本調査は、単線的な因果関係を裏付けるものではなく、焦点は人間と非人間の流動的な混淆にある)。 地域居住の時代において、どの地域に住み、どのような住居に住み、どのようなサービスを受け、それまでの人間関係を維持・発展させるのかに目が向かいがちだが、社会関係資本は所与のものではなく、さまざまな事物との連関によって、集合性がフレキシブルに変わる実態が明らかとなった。
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