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2018 年度 実績報告書

生殖補助医療後の出生前診断の経験についてのインタビュー調査

研究課題

研究課題/領域番号 15K17190
研究機関岩手医科大学

研究代表者

山本 佳世乃  岩手医科大学, 医学部, 特任講師 (90559155)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード無侵襲的出生前遺伝学的検査 / NIPT / 妊婦の経験 / 不妊治療 / インタビュー研究 / ライフストーリー分析
研究実績の概要

これまで受検者の日々の暮らしの中でのNIPT経験を把握することを目的としたインタビュー研究を実施し, 今年度はその結果をライフストーリーの学術誌に報告した。その後, 自然妊娠女性と不妊治療女性の経験について比較を通じた検討を行った。対象者は家族歴・胎児異常指摘なしのNIPT陰性例の妊婦15名(自然妊娠群9名、生殖補助医療後妊娠群6名)。NIPT結果説明後に募集を行った。インタビュー開始から終了までを「何についての語りなのか」という視点からカテゴリ化し順序を把握した後, ライフストーリー分析により他者や社会に言及している部分を抽出し解析した。2016年2-11月に57名に募集を行い11名にインタビューを実施した。不妊治療を受けた妊婦11例に対して追加の研修参加募集を行い4名が参加した。インタビュー所要時間は約30分-150分, 時期は妊娠15週から32週, 場所は岩手医科大学または語り手のご自宅で実施した。語り手全員に共通するカテゴリは「年齢への言及」, 「検査への感想」, 「ダウン症・障がい」だった。「不妊治療について」, 「流産」(例 「ようやく授かったのに。一回目のトラウマがある」), 「男女の違い」(例 男性は心の痛みは感じても体の痛みはわからない)は不妊治療群において見られた。他者や社会に言及している部分として全例で「夫」, 「親」, 「胎児」が該当し, 90%が「インターネット」について言及した。両群ともに「親戚」や「友人」, 「職場」等との関わりの中でNIPTを経験していた。「子どもを選ぶことになるのではないか」という発話は両群において見られた。不妊治療の有無に関わらず共通点は多く, 相違は語り手の個別性によるところが大きいことが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT: Non-invasive prenatal testing) を受けた妊婦の経験 -関わりの中でのNIPT経験-2018

    • 著者名/発表者名
      山本 佳世乃
    • 雑誌名

      語りの地平 ライフストーリー研究

      巻: 3 ページ: 24-46

    • 査読あり
  • [学会発表] 人々の中でのNIPT受検経験2018

    • 著者名/発表者名
      山本佳世乃・谷口仁美・福島明宗
    • 学会等名
      第42回日本遺伝カウンセリング学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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