本研究では、国内のセーフコミュニティ(SC)認証を受けている自治体における高齢者を対象とした身体的・精神的外傷事象の防止取り組みと、事象発生時における回復力や対応力がどのように保持されているのか、国内SCの取り組みから検討を行った。 SCにおける組織横断的取り組みは、多世代の交流を促進し、地域住民やボランティアの参加意欲を高める効果が存在した。また、間接的な外傷事象の予防策には、地域住民同士の繋がりや助け合いの意識を強化し、地域における外傷事象に対してその発生率低下と被害軽減機能を獲得する可能性が存在した。
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