本研究は、児童養護施設で生活する子どもに対する学習支援と主体的な進路選択を体系的に捉え、学習支援から離脱する子どもを包摂する複線的自立の条件を明らかにすることを目的に行った。それと同時に学習支援のプログラム評価を行った。第一に、施設で生活する中学生・高校生の調査を行い、子どもの主体的な進路選択の形成過程を職員の援助実践、外部講師による学習支援の実践と合わせて分析した。第二に、子どもの進路選択に対する学習支援の効果およびプログラム評価を行った。以上により、児童養護施設で生活する子どもに対する複線的自立支援体系を検討した。
|