日本の人口―厚生行政における戦前と戦後の連続性の発見につとめた。具体的には、戦後日本における人口政策立案にかかわった「人口問題審議会―人口問題研究会―人口問題研究所」の動向を知ることのできる資料の検討を進めた。(国立社会保障・人口問題研究所、大学図書館、公立図書館の協力を得ることができた。)人口問題審議会と人口問題研究会の議事速記録などに記された事実発掘を通じて、以下の2つのテーマにかかわる論文をいくつか発表した。 1、1960年代における人口と社会保障の交錯 2、戦後における人口資質概念の再生産 この一年は人口問題を専門とする研究者と交流する機会に恵まれ、研究を進める上で有益な助言を得ることができた。
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