効果的な学習支援を提供する上で重要な条件として、当事者・支援者に対するヒアリング調査から明らかになったことは、その場を子ども自身が選ぶことができるということであった。その際、主体的に子どもが居場所を選ぶことが保障されていることが重要である。一方でそういった場に足を運ぶことができる子どもは、生活状況が安定していたり、自己肯定感が高かったりている傾向を見て取ることができる。したがって、支援の利用がおとな側から望ましいと思われる子どもであっても支援にはつながらない可能性が高く、そうした子どもが支援を利用することにつながる支援の視点とは何か、今後の課題として挙げられる。
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