本研究の目的は,違反行為に対する言葉かけの比較などを通じて,保育者(保育士及び幼稚園教諭)と小学校教諭における道徳指導観の相違について検討を行うことであった。この目的のために,保育者と教師,さらには比較対象として大学生を対象として,一連の質問紙調査を実施した。架空の子ども同士のトラブル場面において,子どもたちにどのように言葉かけを行うか自由記述を求め,テキストマイニングの手法を用いて分析するなどした結果から,それぞれに特徴的な表現が見出された。また,テキストデータの収集・分析以外にも数値データの収集・分析を行い,保育者と教師における道徳指導観の相違を見出した。
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