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2018 年度 実施状況報告書

乳児期における情動とアタッチメント:関係性のオーガナイザーとしての情動に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 15K17264
研究機関山形大学

研究代表者

本島 優子  山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (10711294)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード情動 / 乳児期 / 縦断研究
研究実績の概要

本研究は生後1年目において徐々に形成されていく乳児の情動の特質が、親子の関係性、特にアタッチメント関係の形成をいかに導き、いかなる役割を果たすのかについて、Malatesta-Magaiの理論(発達早期に養育者との間で経験する情動の特質がアタッチメントの組織化を導く)を踏まえて、発達早期からの縦断データを用いて実証的に検証を行うことを目的としたものである。
当該年度は37組の乳児とその母親を対象に縦断調査を開始した。親子に大学の実験室に来訪していただき、以下の調査を行った。
生後3ヵ月の調査では、母子相互作用(自由遊び場面)の観察、Still Face実験(母親が子どもに対して無反応になる実験)、質問紙(子どもの気質や母親自身の情動経験等)を行った。生後4ヵ月の調査では、情動実験(喜び、恐れ、怒りを引き起こすと予想される場面を設定し、子どもの情動表出反応を測定する)を実施した。生後6ヵ月の調査では、母子相互作用(自由遊び場面)の観察、Still Face実験、情動実験(生後4ヵ月と同内容)を行った。
本年度末時点で、ほぼ全ケースが生後3ヵ月と4ヵ月の調査を終え、約半数のケースが生後6ヵ月の調査を終了している。
来年度も調査を継続し、生後6ヵ月、10ヵ月、15ヵ月の調査の実施を予定している。これらの縦断データに基づいて、最終的にMalatesta-Magaiの理論的仮説についての実証的結果を得たいと考える。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

本年度より縦断調査を開始し、生後6ヵ月まで調査を進めているが、まだ生後10ヵ月および15ヵ月の調査が残っている。また、データ分析が未着手であるため、予備的検討も行うことができていない。これらは来年度の課題として早急に対応したいと考える。

今後の研究の推進方策

来年度は主に生後10ヵ月と15ヵ月の調査の実施を中心に取り組む予定である。引き続き、37組の親子を対象に調査を継続する。
また、データ分析を早急に進める必要がある。特に、情動実験における子どもの情動表出反応を「Laboratory temperament assessment battery」 (Lab-TAB: Goldsmith & Rosbert, 1999)のマニュアルに従って、分析を進める予定である。最終的に、乳児期における情動とアタッチメントとの関連について結論を得たいと考える。

次年度使用額が生じた理由

本年度より開始した縦断調査は、当初の予定より遅れての実施となった。そのため、本年度は生後6ヵ月までの調査でおおむね終了し、当初予定していた生後10ヵ月以降の調査費用が次年度に繰り越されることとなった。次年度は主に生後10ヵ月と15ヵ月分の調査費用(協力者への謝金、実験補助の人件費)として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 山形大学 赤ちゃん研究室

    • URL

      http://baby.apples.jp/

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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