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2015 年度 実施状況報告書

小グループでの学習に関する教師の実践知の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K17266
研究機関新潟大学

研究代表者

一柳 智紀  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30612874)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード小グループ / 即興的思考 / 実践知
研究実績の概要

第1に、小グループでの学習時における教師による学習者への働きかけにはどのような特徴があるのか、小グループでの学習時における教師の即興的思考にはどのような特徴があるのかを明らかにするために、本年度は年間にわたりデータ収集を行った。具体的には、授業観察および授業についての半構造化面接を7名の教師(小学校4名、中学校3名)を対象に実施した。
第2に、これらのデータのうちの一部を分析し、小グループでの学習時における教師の即興的思考にはどのような特徴があるのかを探索的に検討した。結果、小グループでの学習時における教師の即興的思考の特徴として,個人レベルだけでなく,グループレベル,教室全体レベルで子どもの学習状況を見取っていること,学習内容の理解だけでなくグループ内での関わり方について,個々の子どもの特性を踏まえながら判断し,それに基づいて個人,グループ,全体へと支援を行なっていることが示された。これらの知見は、日本発達心理学会第27回大会にて発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定どおり、本年度は小グループでの学習時における教師による学習者への働きかけにはどのような特徴があるのか、小グループでの学習時における教師の即興的思考にはどのような特徴があるのかを明らかにするために、年間にわたりデータ収集を行うことができた。さらには、その一部についてまとめ学会発表を行う予定である。加えて、次年度以降のためのフィールドとのラポールも十分に形成することができ、観察が可能な状態となっている。以上のことから、おおむね順調に進展していると捉えられる。

今後の研究の推進方策

まず、継続してデータ収集を行う。
次に、収集したデータを順次分析していき、研究知見をまとめていく。
さらに、小グループでの学習に関して,教師がどのような実践知をどのように形成していくのかを明らかにするために、縦断的に小グループでの学習時における教師による学習者への働きかけおよび即興的思考の特徴を調査することを開始する。

次年度使用額が生じた理由

データ収集時期が協力者の都合により年度末に重なり、補助業務(データ整理)の依頼を行うことができなかったためである。

次年度使用額の使用計画

次年度においては、本年度収集したデータについて、早期にデータ整理業務を依頼する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小グループでの学習時における熟練教師の即興的思考の特徴2016

    • 著者名/発表者名
      一柳智紀
    • 学会等名
      日本発達心理学会第27回大会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道・札幌市)
    • 年月日
      2016-05-01 – 2016-05-01

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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