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2018 年度 実績報告書

学校組織と教員のエンパワーメント過程および状態モデルの生成

研究課題

研究課題/領域番号 15K17280
研究機関至学館大学

研究代表者

池田 琴恵  至学館大学, 健康科学部, 助教 (70734169)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードエンパワーメント / 学校組織 / 尺度 / 予防
研究実績の概要

当該年度は,前年度(2017年度)に作成された教師用エンパワーメント質問紙を用いた予備調査および本調査を実施した。
教師用エンパワーメント質問紙を用いた予備調査における探索的因子分析の結果,教師が認知する学校組織レベルのエンパワーメント状態は「協働的意思決定,目標・役割の明瞭性,失敗への寛容性,個人的関係性,業務指示」の5因子が抽出された(日本教育心理学会第60回総会にて発表)。また,教師自身の個人レベルの認知的エンパワーメント状態は「効力感,自律性,有能感,従属性(反転)」の4因子が抽出された(日本応用心理学会第85回大会にて発表)。また,教師個人の行動的エンパワー状態を示すものとして,「教育関与,組織関与」の2因子が抽出された。
これらの結果,個人レベルのエンパワーメントは質的調査で抽出されたカテゴリ(有能感,自律性,効力感)と同様の因子が見出された。しかし,認知レベルと行動レベルの項目内容が十分に区分できるものではない可能性も考えられた。また,学校組織レベルでは管理職のマネジメントに関する項目を調査紙に含めることができず,先行研究で指摘されている決定や提案の尊重や決定に関する裁量を意味する「権限移譲」が十分に見出されなかった。
そこで,本調査はWeb調査とし,個人レベルの認知と行動を分けず,学校組織レベルの項目を追加して実施した。その結果,教師個人レベルでは「積極性(行動),自律性,有能感,効力感」が抽出された。学校組織レベルでは「目標・役割の明瞭性,協働的意思決定,協力的関係性,不寛容性(反転),業務負担,権限集中(反転)」が抽出された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] エンパワーメント評価型学校評価の導入における校長の意識の変容過程2018

    • 著者名/発表者名
      池田琴恵・池田満
    • 雑誌名

      日本教育心理学研究

      巻: 66 ページ: 162~180

    • DOI

      https://doi.org/10.5926/jjep.66.162

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 教師のエンパワーメントを測定する尺度の開発-教師個人の組織認知レベルのエンパワーメントに着目して-2018

    • 著者名/発表者名
      池田琴恵・池田満
    • 学会等名
      日本教育心理学会第60回総会
  • [学会発表] 教師のエンパワーメントを測定する尺度の開発(2):教師の自己認知レベルに着目して2018

    • 著者名/発表者名
      池田琴恵
    • 学会等名
      日本応用心理学会第85回大会

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公開日: 2019-12-27  

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