指さし産出時における1歳齢児の眼球運動を計測するために,アイトラッカーを用いての実験を実施した。その結果,アイトラッカーを搭載したパソコンに投影された刺激に対して1歳齢児が指さしを向けること,およびそれを撮影できることが明らかになったものの,眼球運動の計測時に,アイトラッカーの設置されたモニター前で1歳齢児が静止することがむつかしく,1歳齢児の眼球運動を正確に計測することがむつかしいことが分かった。 これを受け,静止した状態で1歳齢児から指さしをサンプリングするための手法として,壁に貼られたポスターの前で生じた1歳齢児の指さしの直後に母親も指さしをする,というものを考案した。
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