研究課題/領域番号 |
15K17290
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大島 郁葉 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任助教 (40625472)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 合併精神障害 / スキーマ療法 / シングルアーム |
研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症(DSM-5)が主診断の合併精神障害を持つ20~39歳までの成人患者(N=9)に対し、ASDに関する精査の施行、および4.5回にわたる家族合同の心理教育アセスメントののち、患者のAS特性のコントロールおよびQOLの向上を目的とした25~30回のスキーマ療法をオープントライアルにて提供した。 その結果、スキーマ療法の介入前後にて、生活満足度(WHO-QOL)および日常生活機能(GAF)、抑うつ(BDI-2)、不安(STAI)の有意な改善を認めた。本研究の成果を国際スキーマ療法学会(2016,オーストリア)にて発表した。本結果をシングルアームの介入研究として英文論文化したものを現在投稿中である。さらに、とくに顕著な治療効果が見られた4名の患者に対しては、事例シリーズとして治療プロセスを詳細にまとめたものを、英文論文化し、投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リクルートが難航し、目標人数(N=20)に未だ届いていない。
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今後の研究の推進方策 |
リクルートを充実することで、あと5名ほどエントリーできるようにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
リクルートが難航していることから、研究協力者への謝金の支払いが少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
リクルートした研究協力者への謝金として使用する。
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