東日本大震災後の被災住民に対しての飲酒問題の状況を明らかにし、アルコール健康教室の有効性の検証のための研究を行った。(1)こころの健康と飲酒に関するアンケートについて240名からの飲酒状況を報告した。飲酒習慣スクリーニングテスト(AUDIT)とPatient Health Questionnaire Scale (PHQ-9) には有意な関連がみられ、飲酒量の変化には震災特有の要因があった。 (2)震災特有の問題とその対応策についての内容を含むアルコール健康教室を54名に実施した結果、依存の危険性がある群では教室後の飲酒の平均量また、PHQ-9の得点の平均値も減り、教室の効果が示唆された。
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