本研究は、我が国の難治性パニック症患者の病態に沿うよう改良した集団 ACT プログラム を開発し、パニック症の症状改善を前後比較研究にて検証するものである。
現在はプログラムが完成し臨床思考を続行している。プログラムを施行するうちに、難治性パニック障害の患者の中には、発達障害を背景に持つ者が多いことを発見し、発達特性の評価尺度を採取している。今後、発表の予定である。開発したプログラムは、身体疾患や他の不安症を持つ患者にも効果が認められている。
またパニック障害のグループ認知行動療法を受けた患者について「不安感受性はパニック障害の認知行動療法後の精神症状を予測する」「パニック障害患者に対する認知行動療法における精神症状とQOLの関連」「パニック障害の認知行動療法における不安感受性と併存精神症状の関連」という論文を発表した。
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