近年,日本では難病の患者に対する良質かつ適切な医療の確保及び療養生活の質の維持向上を図るため,医療等に関して新たな法律が施行される等,難病医療の転換期とも言える。しかし,難病の心理的支援に関してはアプローチ法が国内外であまり定まっていない中,本研究では難病患者のQOL(Quality of Life)に焦点を当てて,SEIQoL-DWという半構造化面接を用い,フィードバック面接という具体的な方法を考案した。この面接法は,難病患者のみならずその家族への心理的支援にも有効であり,かつSEIQoL-DWの支援のための具体的な活用方法として示唆を与えるものであろう。
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