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2018 年度 研究成果報告書

国民の取調べに対する評価とその影響要因の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 15K17317
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 臨床心理学
研究機関科学警察研究所

研究代表者

和智 妙子  科学警察研究所, 犯罪行動科学部, 主任研究官 (30415442)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード国民の意見 / 取調べ / 知的障害 / オープン質問
研究成果の概要

本研究では、被疑者と取調べ官とのやりとりを描写したスクリプト形式の調査票を用いて、大学生と一般国民を対象に、取調べ手法をどのように評価するか、また被疑者特徴がその評価に影響するかを検討した。参加者は、心理学的知見から推奨されている取調べ手法(例えばオープン質問の多い取調べ)を、そうではない手法(例えばクローズド質問の多い取調べ)よりも、肯定的に評価していた。また、被疑者の知的障害の有無が取調べの評価に影響することが示されたが、被疑者の逮捕経験及び元暴力団という特徴は、取調べの評価にあまり影響がみられず、被疑者特徴により取調べの評価への影響が異なることが示唆された。

自由記述の分野

犯罪心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

取調べに着目し、裁判員となりうる国民の意見や評価を検討している研究は、国内外ともにあまり実施されてこなかった。特に、本研究で利用したような取調べ官と被疑者との会話形式のスクリプトを提示して、心理学的に推奨されている取調べ手法に対する国民の評価を検討している研究は少なく、また被疑者特徴とこれら取調べ手法との相互作用を検討している研究はさらに少ないため、本研究の学術的意義は高い。本研究の結果は、公判における裁判員の意思決定の理解に役立つことが期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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