本研究では、サイコロジカルファーストエイド学校版(PFA-S)のマニュアルを日本語に翻訳し一般公開するとともに、マニュアルに基づく教職員の1日研修会を8回実施した(計185名参加)。研修の効果を判定するため、研究参加者を介入群と待機群にランダム割付し、自記式質問表でこころのケア提供の主観的自信及びPFA-Sマニュアルに示された8つの活動コンポーネントの過去1週間の行動頻度を測定した。結果、介入群は待機群に比べて有意に主観的自信が高く、行動頻度が多かった。今後は、PFA-Sマニュアルに基づくこころのケアが提供できる教職員を更に養成していくために継続して研修会を開催していく予定である。
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