研究実績の概要 |
立体視実験の概略 成人を実験参加者として、心理物理学的手法を組み合わせた脳活動計測実験のための実施準備と実験を行っている。実験では、両眼刺激を近距離で比較的大きな視野に呈示する。両眼刺激は視線に対する垂直軸まわりの一定の傾きをもつ面とする。MEG室で利用する設備は、脳活動計測のノイズとならない材料(非金属)を用いて制作を行った。視覚刺激については、立体視用眼鏡を用いて、左右眼に異なる画像を呈示する。実験では各試行の最初に、実験参加者は視覚刺激の中央を固視し約2秒観察する。その後テスト刺激を2秒間観察し、知覚された傾きを心理物理学的手法によって測定する。その時の脳活動を計測することで、立体認識時の感覚情報統合プロセスを明らかにする。得られたデータは順次解析を行っている。
視触覚実験の概略 触覚情報による3次元認識を調べる心理物理学的研究に関しては、成人を実験参加者として実験を行い、データを解析し、結果を公表した。研究成果に関しては、東京大学本郷キャンパスで行われた日本認知心理学会(光藤 宏行,触れていない部分に基づく触覚的位置記憶の更新,日本認知心理学会第13回大会,2015.07.04.)と東京工業大学大岡山キャンパスで行われた視覚学会夏季大会(光藤 宏行,触覚パタン情報に基づく3次元形状判断:視覚課題を用いた検討,日本視覚学会2015年夏季大会,2015.07.29.)にて学会発表を行った。
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