行動と刺激の連合に関して,以下の主たる研究成果を得た。刺激との連合に基づく影響は行動の速度と強度に異なる形で現れること,刺激との連合に基づく干渉は主として行動の空間表象に関して生じるが身体表象も関与すること,行動と刺激との連合に基づく干渉の認知制御は報酬が行動結果に伴う場合とそうでない場合で異なること,刺激と行動との連合に基づく相互作用は自他の位置関係ではなく行動が遂行される位置関係で決定されること,そして,他者の行動は刺激と連合して表象され,自身の課題表象に干渉することで影響を及ぼすことを明らかにした。
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