研究課題
若手研究(B)
本研究は、アメリカにおける教育政策・行政研究史に関する総合的研究であり、研究者共同体と社会との相互関係の史的展開を対象としている。20世紀初頭の教育行政研究の成立から現代に至るまでの時期について、調査・測定・分析といった計量的手法の導入の学術的・社会的背景、計量定手法の技術的展開、それらの適用および生み出された実証的学知が社会及び政策にもたらした影響、を明らかにした。
教育政策・教育行政
本研究は、今日、教育分野を含めて様々な公共政策分野の規範となっている「エビデンスに基づいた政策形成(EBPM)」に関わるものである。教育行政・政策研究において早くから計量的実証分析・政策評価が行われてきたアメリカを対象とした研究と社会間の関係史を分析することで、EBPMが成立する条件の解明に一定の寄与を果たした。また教育政策研究・行政研究として、学説史・研究史に科学史的側面からアプローチした点において学術的新規性を有する。