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2016 年度 実施状況報告書

アメリカ産業科教育協会による技術教育のカリキュラム開発に関する教育実践史研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K17339
研究機関千葉大学

研究代表者

木下 龍  千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード技術教育 / 産業科 / カリキュラム開発 / 単元構成 / 専門職団体
研究実績の概要

平成28 年度の研究計画は,①アメリカ産業科教育協会の教育研究活動に関する資料の補完的収集,②アメリカ産業科教育協会による技術教育のためのカリキュラム開発実践の到達点とみられるA Curriculum to Reflect Technology(1947)の成立過程と内容的特質の分析,の2 点である。
①アメリカ産業科教育協会の教育研究活動に関する資料の補完的収集
アメリカ産業科教育協会の機関誌であるTechnology and Engineering Teacher(The Industrial Arts Teacher, The Journal of Industrial Arts Education, The Technology Teacher後継誌)の未収集資料を補完することができた。
②アメリカ産業科教育協会による技術教育のためのカリキュラム開発実践の到達点とみられるA Curriculum to Reflect Technology(1947)の成立過程と内容的特質の分析
分析の結果,①A Curriculum to Reflect Technology(1947)の作成を主導したW.E.ウォーナーは,作業分析(trade and job analysis)に基づくそれまでの産業科カリキュラムのあり方を批判し,社会経済における技術を知的に評価・判断できる消費者の育成を課題として掲げ,②その課題を達成するために,産業科で対象とすべき技術を,現実の技術のあり様から,生産技術とそれを支える技術の総体としてとらえ,③その帰結として,A Curriculum to Reflect Technology(1947)において,製造,建設,動力,輸送,通信からなる新奇的な5単元構成を提起するに至った,という経緯が明らかとなった。これらの成果は,現在,学会誌へ論文投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2016年10月から取得できたサバティカル研修によって米国で研究活動するができ,資料収集や分析作業など,予定以上に研究を推進することができた。

今後の研究の推進方策

平成29年度は,研究計画の最終年度となるので,研究の成果を学術論文としてアウトプットする作業に集中する。

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公開日: 2018-01-16  

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