本研究は,アメリカ産業科教育協会による技術教育のためのカリキュラム開発実践の初発の到達点とみられるA Curriculum to Reflect Technology (1947)の成立過程とその内容的特質を解明した。分析の結果,①A Curriculum to Reflect Technology (1947)の作成を主導したW.E.ウォーナーは,社会経済における技術を知的に評価・判断できる消費者の育成を課題とし,②その課題を達成するために,産業科で対象とすべき技術を,現実の技術のあり様から,製造,建設,動力,輸送,通信からなる新たな5単元構成を提起するに至った経緯が明らかとなった。
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