研究課題/領域番号 |
15K17340
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
野澤 有希 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 講師 (70749580)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 校本課程開発 / カリキュラム開発 / カリキュラム開発組織 / カリキュラムリーダーシップ / 常識課 |
研究実績の概要 |
1、本研究の目的は香港の校本課程開発(School-Based Curriculum Development)の政策と学校現場の組織運営の実態を明らかにすることである。平成27年度には主に事例校の選定を行う同時に、香港の校本課程開発に関する資料を収集し、分析した。2、具体的には、9月に香港浸信会沙田呂明才小学校薛鳳鳴校長と陳鳳儀教育課程統籌主任に数回インタューを実施した、また、授業参観を行った。香港教育学院大学でカリキュラム開発の授業を見学し、最新の研究情報と資料を収集した。さらに、カリキュラム開発の専門書を購入し、資料整理を行った。12月には研究協力者香港教育局校本課程顧問鄧薇先(学校現場で校本課程開発を指導する立場)の協力の上で、新たに二つの小学校(天主教佑華小学校と十八郷郷事委員会公益社小学校)を訪問し、インタビューと授業参観を行った。3、今年度は主に先行研究を概括し、資料を収集、分析することに重点を置いた。まだ、事例校の選定は完了していないが、日本に示唆できる香港の新領域の探究力の育て方に焦点をおいてカリキュラム開発のプロセスを解明したい。4、次年度は研究協力者の協力を得て、もう一つの小学校、新しい領域「常識課」の中で探究力を中心に教育活動を行っている学校を訪問したい。四つの学校の中から、研究対象校を二つに絞る。最終年度で期待できる研究成果として、香港のカリキュラム開発における政策、組織、新しい領域を解明することである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の平成27年度の研究目的、課題、計画に沿って、順調に研究を進めている。 事例校の選定が未完了ですが、予備調査として、ほぼ目標を達成した。 特に、資料の整理と分析が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
1、現在の研究データを使い、香港の校本課程開発(School-Based Curriculum Development)の政策を中心に学会発表する。(日本比較教育学会2016年6月25日.26日) 2、日本比較教育学会に投稿する(2016年7月)。 3、2016年に研究対象校を絞る。 4、2016年に校長と教育課程統籌主任のカリキュラムリーダーシップを中心に分析する。
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