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2017 年度 実施状況報告書

台湾における新任期教員の養成・研修に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K17346
研究機関山口大学

研究代表者

生嶌 亜樹子  山口大学, 教育学部, 准教授 (50413240)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード台湾 / 教員養成 / 教師教育 / 教員研修 / 教育実習
研究実績の概要

台湾の新任期教員の養成・研修にかかわる現地調査を進め、以下の成果を得た。
第一に、前年度より進めてきた教員採用に係る聞き取りの継続調査を実施し(5月)、関連する資料を収集・分析し、台湾の教員養成・採用制度において特徴的といえる、大学4年次修了後の半年の教育実習とその後の教員採用制度(資格試験と採用試験の受験)についての実態と課題について整理した。
第二に、公立小学校で授業研究を主題とする校内研修の観察調査を行い(6月・9月)、台湾における校内研修の実態を明らかにした。水曜の午後に定例の研修を実施している学校は多く、日本と同様台湾でも、教師の資質を向上させるにあたって、日常の校内研修が重視されていることが明らかになった。
第三に、学校外における教員研修制度に関する資料の収集・分析をとおして、台湾の教員研修制度が、法的・制度的な条件整備について相当程度進捗している状況が明らかになった。具体的には、公開型の校内研修を含む教員研修が、講習開設者・受講者双方に対して台湾全土でシステムとして構築されており、受講者である教員個人が受講の履歴を管理することが可能となっている。教員免許の更新制度はないものの、統計資料上では平均で年間70時間台の受講実態があり、教員が積極的に研修に取り組む契機となっていることが推察された。また、現職教員の修士課程、博士課程の在籍者が日本と比較して多く、修士の学位の取得率は小・中・高等学校段階ともに、平均で5割から6割となっている。週末や長期休業を中心に授業を実施したり、小中学校で大学の授業を開講したり等、大学側の条件整備もみられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

年度後半の現地調査と成果の集約が、勤務1年目の本務の都合上、予定通り進捗しなかったため。研究期間を1年延長する手続きを行った。

今後の研究の推進方策

年度の前半に集中して現地調査に取り組むほか、国内の研究成果の報告を行うとともに、本研究課題とかかわって、台湾の大学の教職センターおよび教員養成学部との連携を行いながら、研究を進めていく予定である。その際、現所属大学の留学生にインタビューデータの整理等について研究協力をえながら、効率的に成果のまとめを行いたい。

次年度使用額が生じた理由

現地調査の回数、調査の内容および集約について、特に年度の後半に予定通りに進捗しなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] 國立台北教育大學/國立清華大學(台湾)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      國立台北教育大學/國立清華大學

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公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-02-22  

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