本研究の成果は、学校教育と学校外教育の関係から、生涯学習社会イタリアにおける学校教育の役割を明らかにしたことである。 学校の変革が社会から強く求められた時代において、学校教育に求められたのは、文化を伝えるのではなく、文化を生み出す役割である。このような考え方の背景には、学校外教育の理論と実践からの影響がある。 一方、現在のイタリアでは、コンピテンシーの獲得が学校教育のキーワードとなっている。学校外教育の役割は子どもたちに様々な学習機会を提供することであり、学校教育の役割はコンピテンシーを獲得する学習を子どもたちのために組織することである。
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