これまでファミリー・サポート・センター事業のアドバイザーの専門性については、社会福祉学の視点から着目されることが多く、教育学の視点からは、ほとんど着目されることがなかった。本研究では、教育学の中でも特に社会教育の視点から、アドバイザーの専門性を分析することができた。そこには「地域住民の力量の見極めおよび力量形成」「家族の抱えている問題解決の方向性および家族の力量形成」「子育て支援組織の構造把握とネットワーク化」「ガバナンスとリスクマネジメント」「子どもの権利保障」の5つの要素があった。さらに、専門性を高める条件として「他市町村との交流・研修・自己研鑽」「経験を生かせる安定雇用」があげられた。
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