本研究課題の目的は、大学生の学習とキャリア形成の関係構造として、経験を通じた学習の中でリフレクションがどのように深化していくのかを理論的・実証的に解明することである。本研究では、第一に、文献調査を通じ、アクティブラーニングと経験学習型教育実践の現状を整理した。第二に、「体験の言語化」教育実践における学びのアセスメントと、学生の体験の言語化を促進する教授法を明確にした。第三に、今日の学生の学びと成長を枠づけるティーチングからラーニングへのパラダイム転換と社会動態との連関を理論的に提示し、経験学習におけるリフレクションの深化プロセスがどのように展開するか、またなぜ生じうるのかを理論的に説明した。
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