研究課題/領域番号 |
15K17381
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 海外留学 / 国際教育交流 / 東南アジア / グローバル人材 |
研究実績の概要 |
①今年度は海外留学動向、国際教育政策、関連理論等の先行文献を当たった(例: 『留学交流』、『Journal of International Education』等)。また、申請者が講師を担当するJAFSAの初任者研修を通して、大学の担当者に大学生の東南アジア留学の現状の聞き取りをした。更に、国際教育交流の情報が集結する国際学会NAFSA(北米)、及びAPAIE(アジア)に出席し、国外大学で発表・情報収集を行った(科研費以外の予算で参加)。引き続き文献研究・聞き取り調査・情報収集を28年度も実施していく。 ②東南アジア留学経験者への質問項目作成、連絡網構築 文献先行研究と国内外の現状調査と同時平行で、10月より東南アジア留学希望者・経験者(現役大学生)を対象とした留学動機と留学経験についてのパイロット版インタビューを実施した。インタビューでは、「留学を考え始めたきっかけ」、「個人と東南アジア地域との関連性」、「東南アジア留学を選択した理由」「留学へ心配・展望」、「留学中の体験」、「帰国後の留学経験の活用法」、等を含め、東南アジア留学経験者の客観的全体像を抽出しようと試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東南アジア留学を経験した社会人へのパイロットインタビューに取り組めていないので、若干の遅れを感じる。また、まだまだ文献研究が不足していると認識している。
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今後の研究の推進方策 |
①パイロットインタビュー調査の結果をもとに、質問項目の修正をする。また、収集したデータ中の留学動機に関する内容をKJ法にもとづいてカテゴリ-化し、更に留学形態のパターン化を試みる。 ②これまで学位取得目的の留学分析で活用されてきたプッシュ・プル要因論を土台に、近年のグローバル化に関わる高等教育政策の動向、大学生の特有文化、及び先行研究を考慮して、東南アジア留学を分析するためのフレームワークの構築を行う。 ③1年目のパイロット版アンケートを修正し、研究フレームワークの構築完成後に、本調査を行う。本調査の手順としては、1) アンケート事前記入、2) 個人インタビュー、3) メールで追加コメントの受付とする。1ヶ月に5-6名程度を目途に実施する。同様に、大学関係者への聞き取り調査を継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内調査が予定していたより実施できなかったため、その分の予算が余ってしまった。また初年度は思ったより、文献購入に金額を当ててしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
国内出張に当ている予定にしている。
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