研究実績の概要 |
(1)平成28年度は,所属大学の海外研修を活用して,1年間Teachers College, Columbia UniversityにVisiting Scholarとして滞在し,米国の学校選択制に焦点をあて,その実態と意義についての理論検討および実地調査を行った。なかでも2000年前半に日本でも盛んに議論が行われていた米国のチャータースクールについての検討をニューヨーク市の事例をもとに行った。またDonald Trump新大統領の誕生により,教育バウチャーやチャータースクールの推進者であるBetsy DeVosが教育長官に就任したことにより,その新しい動向についての把握も行った。
(2)日本の事例については平成27年度に行った分析結果をブラッシュアップし,学校選択制をめぐる新たなデータ整備をするともに論文の執筆を進めた。近年,米国における教育政策研究では,因果効果に関する議論や手法に関して多くの発展がみられ,そうした成果を本研究でも取り入れるように努め,論文を執筆途中である。来年度以降,学会報告や学術雑誌への投稿を行う予定である。
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