研究課題
若手研究(B)
本研究は、大学に進学した児童養護施設入所経験者が自立に至るまでの経緯を明らかにし、自立に向けた支援策を考察することを目的としていた。研究助成を受けた期間に、4本の論文を作成し、5件の学会発表を行うことができた。それらを通して、児童養護施設退所後の新たな人的ネットワーク形成の必要性と、「自立」という圧倒的な目標を相対化する視点を持つ重要性を指摘することができた。
教育社会学
本研究によって、大学に進学した児童養護施設入所経験者が自立に至るまでの経緯及び、自立に向けた支援策を明らかにすることができた。それにより、大学進学を通した文化的・社会的再生産の断絶の一手段を検討することができた。また、非伝統的学生像である貧困層に対して大学がどのような役割を果たしうるのか、考察を深めることができた。