研究実績の概要 |
本研究の目的は,日独両国という異なる文化的・社会的背景の下で行われる熟練教師による算数・数学科授業にみる相互作用の形成 過程の特徴について,一連の発問-応答過程の構造および授業事象に対する授業者と学習者の意味構成を視点とした比較文化的研究を 展開することによって,授業という複雑な事象を成立させうる日本の授業の文化的特質に関する新たな知見を提供することである.平成28年度は,観察可能な算数科授業にみる教授・学習行動の分析,及び中学校における新規授業データの収録を計画していた.しかし,研究責任者が産前産後の休暇及び育児休業を取得したため,当初の計画を推進することができなかった.数学教育における主要な洋書(Journal for Research in Mathematics, ZDM-Mathematics Education)の購入等を通して情報収集を行った。
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