本研究の成果は、新教科創設期において全国の研究推進校を代表する愛知県宝飯郡御津町立御津南部小学校の生活科の授業づくりを対象にして、その実態を明らかにしたことである。研究成果の概要は、以下の三点である。第一に、育てたい子どもの姿をふまえた自発的な研究主題に基づき、「生活科の授業づくりのための四つのポイント」を意識した生活科の単元構想を行っていた点である。第二に、既存の教科の枠を超えて、子どもの実態に応じた生活科の単元計画の開発や修正を行っていた点である。第三に、生活科の単元全体で子どもの思いや気づきを生かすための表現活動を構成し、評価の手立てを工夫しながら研究実践に取り組んでいたことである。
|