本研究では、特別支援学校における超重症児への指導とその成果に関する担任教師の意識を調査し、以下の3点が明らかとなった。1)評価を客観性のあるものにしなければならないと感じている一方、記録方法について困難や限界を感じていることがうかがわれた。2)脳機能障害の程度が重いほど、子どもの変容に関する評価は肯定的になりづらく、より適切なかかわり方の発見に至りにくい一方、教師自身における子どもへの理解の深まりや周囲の人々の変容には大きく作用しなかった。3)通常授業においてのみならず、校内研修などの様々な機会を活用して、子どもへの理解を深めたり、実際のかかわり方を工夫・改善したりしていることがうかがわれた。
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