研究全体の基礎的作業として、国内における「特別教育史」「障害者問題史」を対象領域とした研究の動向把握を行った。検討対象を2000年代以降に発表された研究に設定し、500件以上におよぶ研究の把握を行っている。分析の視点として①研究史・研究方法論、②教育史、③制度・政策史、④理論・学説史、⑤思想・人物史、⑥方法・実践史、⑦運動史の7点を設定し、それぞれの領域ごとに動向把握を行った。その成果として、社会事業史学会(2015年5月)・日本教育学会(2015年8月)・日本特別ニーズ教育学会(2015年10月)にて口頭発表を行った。 また東京市特別学級編制にかかる研究動向についても独立して把握を行い、その成果として日本特殊教育学会(2015年9月)にて口頭発表を行った。 さらに特別な教育的配慮の先駆的取り組みがなされている海外諸国(スウェーデン・エストニア・フィンランド)の実施内容について現地視察を行った。その成果として、スウェーデン・レクサンド市にてシンポジウムを実施し、現地の行政職員・教員と意見交換を実施した。併せて日本教育学会(2015年8月)・日本特殊教育学会(2015年9月)にて自主シンポジウムを実施した。
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