ポリフェノールは植物の葉、茎、樹皮、果皮、種子などに多く含まれているバイオマス由来の化合物であり、抗酸化作用、抗炎症性、抗菌作用といった優れた生理活性を持つ。植物性ポリフェノールの化学構造をみてみるとガロール基をもっている場合が多い。そこでこのガロール基を側鎖にもつ、ポリフェノール模倣高分子、ポリビニルガロールを新たに設計、合成した。ポリビニルガロールの抗酸化活性を評価したところ、一部の天然のポリフェノールよりも強い抗酸化活性を示した。よって、ポリビニルガロールは化粧品分野や医薬品分野で有用な新規高分子材料であることがわかった。
|