本研究は、可変マイクロ構造を用いてテラヘルツ光をアクティブに操作する光学素子を新規開発することを目的として行った。これまでの研究の多くが、可変マイクロ構造の光学的応答を調べることに終始していたことに対して、本研究では、実用化へ向けて大面積化の課題抽出やシンプルな駆動方法の基礎検討を進めたことが主な成果である。具体的には、大面積化に向けてマイクロ構造の支持構造を入れたときの悪影響に関して実験・シミュレーションの両面から丁寧に解析を行った。また、シンプルな駆動方法として、音響波による駆動を試みて、実現可能であることを示す結果を得た。
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