本申請課題では溶液中の試料を原子分解能でイメージング可能なグラフェン溶液セルの作製を行い、作製した溶液セルの加工を行った。要素技術として2層グラフェンの3次元構造解析手法の開発を行った。透過型電子顕微鏡(TEM)観察とTEM実像の理論計算(マルチスライス法)の組み合わせによって、CVD成長させたグラフェンの転写過程でグラファイトの層間距離の約3倍の2層グラフェンが形成され得ることがわかった。またグラフェン表面への金属単原子分散体の作製、グラフェン液体セルの作製と加工を行った。作製したグラフェン液体セルはTEM観察中の電子線照射で可能が可能であることがわかった。
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