可視・近赤外マルチスペクトル3次元ホログラフィック画像を多重記録する光学システムを開発し,水中を自由泳動するゾウリムシを観察できた。また,分解能向上のために信号理論を駆使するアプローチ,波長選択抽出位相シフト法を適用するアプローチをとり,いずれの方法でも実証した。後者のアプローチでは,マルチカラーディジタルホログラフィック顕微鏡システムを構築し,1umオーダの構造のカラー3次元イメージングを示した。また,ディジタルホログラフィを用いた偏光情報の取得を確認した。以上より,要素技術の開発と性能向上を達成し,多波長ホログラフィシステムに偏光イメージングカメラを配置した光学システムが完成段階である。
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