本研究は、イオン風(加速された荷電粒子の流れによって誘起される空気の流れ)の発生機構およびイオン風による大気エアロゾル粒子捕集機構を明らかにすることを目的とするものである。独自に針状電極および平板電極を組み合わせた小型イオン風発生装置を開発し、イオン風の諸特性および集塵効率を明らかにした。また、電気流体力学シミュレーションにより、アルゴンガス雰囲気の条件での電極近傍の電界、電子およびイオンの密度分布を明らかにすることができたが、今後の課題として大気中の反応を計算に組み込み計算を行い、イオン風の発生機構およびイオン風による大気エアロゾル粒子捕集機構を明らかにする必要がある。
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