100フェムト秒以下の極短バンチを生成する加速器の性能向上のためには、加速前のビームパラメータを把握することが必要不可欠である。本研究では、チェレンコフ光の放射角と電子ビームのエネルギーの間に強い相関関係があることを応用し、従来よりも高いビームエネルギーに対応できる縦方向位相空間測定システムの開発を目指して研究を行った。測定エネルギー範囲の拡張は、使用するラジエーターの屈折率を最適化することで実現できることが示唆された。また光検出器までの輸送に関しては、原理的に発生したチェレンコフ光すべてを輸送することが可能な光学系を開発・評価し、その性能を確認することが出来た。
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