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2017 年度 実績報告書

生物の形状を意図的に進化せることによる電気化学反応界面の新しい機能デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 15K17500
研究機関工学院大学

研究代表者

須賀 一博  工学院大学, 工学部, 准教授 (30408992)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード電気化学反応 / 生物形状 / バイオミメティクス / 数値シミュレーション / 設計
研究実績の概要

本研究は,多様な機能を発現する生物の形状を計算機の中で意図的に進化させることで,電気化学界面の機能をデザインするための基礎研究として位置付けている.電気化学界面の機能は,通常化学的な方法で制御されている.本研究では,電気化学反応界面の形状を工夫することによって機能を制御する方法を確立することを試みる.形状による機能制御を確立することで食品や医療分野など化学的な制御を用いることが困難な環境において電気化学界面の機能制御を実現する.
本年度は,電気化学反応界面の流動特性を制御することを目的に,実際の生物形状を用いた形状生成と流動特性評価を実施した.具体的には,サメ肌表面の突起形状を模擬したリブレットとトンボの翅の断面形状をブレンディングすることで,電気化学反応界面近傍の流動特性を制御する形状を設計することを試みた.まず,トンボの翅の表面に大きさや設置位置を系統的に変化させたリブレットを配置することで新形状の候補を作成した.次に,数値流体解析を用いて作成した形状の界面近傍における流動特性を評価した.系統的評価を効率的に実施できるようにワークステーションを整備した.今年度までの研究で,基礎技術の開発を完了した.しかし,最終目的を達成するには至っていない.
今後は,上記の基礎技術を用いて(a)電気化学計測の研究者と共同で新形状電極の作成と電気化学反応速度の計測,(b)整備したワークステーションによる様々な生物形状のブレンディングによる新形状生成,を実施する計画である.これらの研究を展開することで,「生物の形状を意図的に進化させることで電気化学反応速度を制御するための形状を獲得する」という最終目的を達成する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 生物形状の組合せによる新形状設計システムの開発と流動特性制御への応用2018

    • 著者名/発表者名
      住谷和樹,須賀一博
    • 学会等名
      日本機械学会 関東学生会第57回学生員卒業研究発表講演会
  • [学会発表] A Fluid Interface Design using Topology Blending of Biomimetic Surfaces2017

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Suga
    • 学会等名
      The 10th International Conference on Numerical Analysis in Engineering (NAE2017)
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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