研究期間において6篇の論文を発表し1篇の論文の掲載が決定した。具体的には、3つの楕円型方程式から成る連立楕円型方程式において、相互作用項に引力的な項と斥力的な項が混じっている場合の解構造を研究し、正値解の多重存在、正値解の非対称な解の形状、符号変化解の多重存在に関する研究成果を得た。また無限遠で定数に漸近するポテンシャル関数をもつ楕円型方程式が、先行研究よりも一般的な非線形項をもつときに、無限個解をもつことを証明した。空間1次元のときはポテンシャル関数の形状によっては非自明解をもたないことも証明した。無限に強い引力効果をもつ連立非線形シュレディンガー方程式のピーク解に関しても研究成果を得た。
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