• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

セル・オートマトンモデルの計算可能な分類指標の構成

研究課題

研究課題/領域番号 15K17591
研究機関京都教育大学

研究代表者

川原田 茜  京都教育大学, 教育学部, 講師 (70710953)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードセル・オートマトン / 特異関数
研究実績の概要

今年度は昨年度から始めていた、対称性を持つ二次元エレメンタリー・セル・オートマトンの分類を進めた。それぞれのエレメンタリー・セル・オートマトン(ECA)の特徴を知るためにSingle site seed(SSS)と呼ばれる初期値から描かれる時間発展パターンを観察した。SSSは原点のみ他と異なる状態をとるため、この初期値からはじまるパターンを観察することでECAの特徴を知ることができる。本年度の研究ではその中でも特に対称性のある自己相似様パターンを描く1024個のECAに着目し、研究を行った。
1024個のECAからは少なくとも346種の異なる時間発展パターンが得られることが数値的に分かった。さらにこれらのパターンは特異関数によって特徴付けられることが分かってきている。具体的には、あるECAの時間発展パターンについて、その面積がある特異関数で記述できることが分かった。この結果は、特異関数のパラメータを変えることによって他のECAの生成パターンについても拡張可能であるが、すべての場合に適用可能なわけではない。
適用条件、拡張可能な範囲については今後の課題として研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Fractal Structure of a Class of Two-Dimensional Two-State Cellular Automata2017

    • 著者名/発表者名
      Kawaharada Akane、Namiki Takao
    • 雑誌名

      2017 Fifth International Symposium on Computing and Networking

      巻: 1 ページ: 205--208

    • DOI

      10.1109/CANDAR.2017.89

    • 査読あり
  • [学会発表] Mathematical characterization of space-time patterns created by multi-dimensional nonlinear cellular automata2017

    • 著者名/発表者名
      Akane Kawaharada
    • 学会等名
      Women in Mathematics - a Panorama of Contributions
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] セル・オートマトンで生成される自己相似図形について2017

    • 著者名/発表者名
      川原田 茜
    • 学会等名
      研究集会「数学と現象 in X (Mathematics and Phenomena in X,略称:MPX)」
    • 招待講演
  • [学会発表] Fractal structure of a class of 2D 2-state cellular automata2017

    • 著者名/発表者名
      Akane Kawaharada and Takao Namiki
    • 学会等名
      The Fifth International Symposium on Computing and Networking
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi