本プロジェクトにより、電波による最も感度の高いハッブル探査領域の観測と解析が可能になりその結果を論文化することができた。我々は、米国の大型電波望遠鏡VLAを使い2-8GHzの周波数帯で、銀河の形成がピークを迎える赤方偏移1から3の距離にある星形成銀河を撮像した。結果として第一に、星形成銀河の形態は円盤状であり、冷たいガスの降着による銀河形成のシナリオと合致し、円盤の全体にわたって星形成が起きていることを明らかにした。第二に活動銀河核活動と星形成は赤方偏移3付近の銀河では同じ場所で起きていることがわかった。バルジと銀河中心のブラックホールが共に成長していくという描像と合致していることを確かめた。
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