本研究は遠方宇宙における大質量銀河の形成・進化を観測的に調べることを主眼とした研究である。本研究の主な成果は(1)赤方偏移4という初期宇宙ですでに星形成をやめたと思われる大質量銀河を発見したこと、(2)それらの物理的な大きさが非常に小さく、銀河のサイズ進化をこの遠方宇宙で明らかにしたこと、そして(3)深い分光フォローアップ観測によりそれらの銀河の一つが、実際に赤方偏移3.87という遠方宇宙にいる可能性が高いことがわかったことである。この赤方偏移はまだ多少の不確定さを持っているが、今後確認されれば最遠方の分光確認された大質量銀河となる。
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